インプラント
インプラントを含めた総合的な治療症例

インプラントとメタルセラミッククラウン、保険診療に使用する金属のクラウンを用いて、かみ合わせの再構築を行いました。

術前のレントゲン写真です

術後のレントゲン写真です

インプラント周囲病変について~インプラント治療後のトラブル~
スウェーデン発のデンタルインプラントが広く臨床応用され、現在では日本においても多くの歯を喪失された方が身近にインプラント治療をうけることができるようになりました。デンタルインプラントによる治療は、そういった点で今までは入れ歯やブリッジに頼らざるを得ない治療から欠損補綴治療の画期的な選択肢の一つとして認知されてきているものと考えられます。 しかし、最近の研究の結果から、インプラントも天然歯と同じように歯周病に類似した病変を発症することがわかっており、スウェーデンでの研究で、インプラント治療を受けられた患者のインプラント周囲病変(何らかの病変が認められる状態)の有病率は28~56%に達するとされています。そして、またそれに対する治療法も確立されてきています。 まず、インプラント周囲炎は歯周病と同じように大きく2つに分類されます。
1.インプラント周囲粘膜炎 インプラント周囲の粘膜というのは、一見赤みもなく、健康そうに見えることが多いのですが、実際に診査してみると内部から出血が起こり、いわゆる天然歯に起こる歯肉炎と同様の病変が起こりえます。これがインプラント周囲粘膜炎です。原因は細菌性プラークで、診断基準としては、インプラント周囲の骨には異常がなく粘膜内に炎症がとどまっている状態です。
治療法:ブラッシングを徹底し、インプラント専用のカーボンキュレットなどを用いてプラークコントロールを行います。そして抗菌剤入りのうがい薬を併用する場合もありますが、これらを組み合わせた治療の結果、1~2週間で症状が安定すると、あとはリコールメインテナンスに入ります。
2.インプラント周囲炎 こちらは、細菌性プラークがインプラント周囲の粘膜を通り抜け、周囲の骨にまで達した状態ですので、より積極的な治療が必要になってきます。天然歯の歯周炎と同様と思われがちですが、事態はより深刻で、歯周炎との違いは直接歯槽骨に細菌が感染してしまい、 病理学的には骨髄炎と類似する病変と考えられます。歯周炎はあくまで歯肉と歯との結合組織性付着が破壊される病気ですので、骨に直接細菌が感染するわけではありません。 インプラント周囲のポケットが6㎜より深く、なおかつ排膿(膿が出てくる状態)している場合は高い確立でインプラントを喪失してしまうというデータが既に出ております。
治療法:この段階になると非外科的なアプローチや抗菌剤による治療が奏効しにくくなりますので、プラークコントロールを徹底した後、歯周外科と同様、外科的に細菌感染したインプラントを清掃することと、周囲の骨のイレギュラーな状態を整形してプラークコントロールしやすい環境に改善します。術後にインプラントのボディが一部露出しますが、清掃性が良くなれば炎症をストップさせることが出来て良好な状態でインプラントを使用していただけます。ただし、ブラッシングによる口腔清掃状態が悪くなれば、また炎症が起こる危険性がありますので、術後も注意深いメインテナンスが必要になってきます。
そして、最も問題なのは上記したインプラント周囲病変が起こっていても自覚症状がほとんどないことです。気づいたときにはかなり病変が進行していることが多いです。自覚症状がなくても定期的にインプラント部をチェックしてもらう必要があります。
当院では、インプラント治療を行って失われた機能を回復するだけでなく、増加するであろうインプラント周囲病変~インプラント治療後のトラブル~にも対応していきたいと考えております。
インプラントの症例
単独歯欠損のインプラント症例 |
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上の写真は右側上顎第一小臼歯部の歯の欠損をインプラントで修復した症例です。単独の欠損で周囲の骨の状態も良好でしたので、それほど時間もかけることなく自然に仕上げることが出来ました。 |
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インプラント症例
下顎臼歯部のインプラント治療 |
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術前の状態です。 右下奥歯がすでに欠損し、長年放置されていました。ここにインプラントを植立し、かみ合わせと審美性を回復していきます。 |
| インプラントが骨結合すると、この症例ではインプラントの頬側(写真の上側)に細菌感染に抵抗するための十分な歯ぐきがありませんでしたので、ブラッシングのしやすさを確保する目的も兼ねて、遊離歯肉移植手術を実施しました。 |
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インプラント周囲に硬い歯ぐきが生着し、清掃性も改善されています。 左の写真は、クラウンを装着するための土台がインプラントのボディに接続されたところです。 |
| 最終的にセラミッククラウンがセットされ、かみ合わせの機能と審美性が確立されました。これにより、手前にある歯のかみ合わせの負担も減りました。 |
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インプラント治療のメリットとデメリット
Advantage
- 周囲の健康な歯を削る必要がないので、両隣の歯の寿命を縮めなくてもすみます
- 治療後は違和感がなくしっかりと噛めます
Disadvantage
- 健康保険が適応できません
- 手術を伴う治療です
- インプラントが生体に結合するまでに2ヶ月半ぐらいは必要ですので、治療期間が通常の治療よりはかかります。
インプラント治療計画に関して

当院では、インプラントの治療計画と、オペ後のメインテナンスを大切にしております。
治療計画の段階で、下記のようにチェックを行います。
- お口の中に感染源が無いか?
- 全身の健康状態やインプラントを植え込むだけの顎の骨があるか?
- かみ合わせは問題ないか?
※むし歯や歯周病など問題があればインプラント手術の前に治療を行います。特に歯周病の進行がある場合にインプラント治療を行うと、インプラント周囲炎を引き起こす可能性が高いので、しっかりと治療してコントロールします。
これらの通常の歯科治療が問題なくできれば、インプラント治療も安全に行えるという判断ができます。
当院ではアストラテックインプラントをしております。詳しくは
http://www.astratech.jp/patient/index.html
をご参照ください。
メインテナンスに関して

インプラント治療を受けられた後は、インプラント周囲病変などのトラブルを防止する上で必ず3ヵ月後とのリコールメインテナンスにご来院ください!
衛生管理や定期検診はインプラントを含めたお口の健康を維持していく上で、最も重要です。

















